規定

 

 

第1章.競技の基本

 
1.競技人員は、一卓4人とする。
 
2.競技は、一荘をもって一回とする。(但し時間制限あり)
 

競技規定

 

第2章.競技の進行

 
1.座位の決定
① 座位指定方式
一回戦ごとに、予め東・南・西・北の座位を決めておく方式。
② 座位取決め方式
一回戦ごとにその都度サイコロにより東・南・西・北の座位を取り決める方式
① ②どちらの方式でもよい。
 
(座位取決め方式のやり方)
座位は、先ず任意の座席を占め、任意のものが第一投者となってサイコロを振り、出目数
に当った席を仮東とする。
次にその席のものが第二投者となってサイコロを振り、その出目数に当ったものから4人
が右廻りに順次、予め一列に伏せた東南西北4種各一個の風牌を、その両端に置いた数牌
の奇数偶数と第二投者の振ったサイコロの出目数の奇数偶数とが合うように取り、「東」
を得たものが仮東の席に着き、以下右周りに「南」「西」「北」の順に着席する。
 
2.起家の決定
座位決定の後、仮東の席に着いたものが第一投者となってサイコロを振り、その出目数に
当たった者が第二投者となってサイコロを振る。
第二投者の出目数に当ったものを起家(最初の親)とする。 荘家(親)を東家とし、以下
右廻りに南家、西家、北家とする。
 
3.開門と配牌
①.開門の個所は親のサイコロの出目数によって決める。
②.配牌の取り方は親から取り始め、南・西・北の順に各人二幢づつ3回、次に一個づつ
1回とする。
 
4.手牌(ショウパイ)と王牌(ワンパイ)
① 手牌は13個を原則とし、一槓あるごとに1個を増す。
② 和りの手牌は14個を原則とし、一槓あるごとに1個を増す。
③ 開門後の壁牌(ピーパイ)末尾から数えて、常に14個を王牌とし、王牌の直前の牌を
海底牌(ハイテイパイ)とする。
④ 海底牌を摸したものは槓子を作ることはできない。
また、任意の牌を打たねばならない。
 
5.競技行為
① 競技の進行に必須な主たる行為を取牌(チュパイ)と打牌(タァパイ)との二とする。
② 取牌は、手牌に新たに牌を加える行為をいい、摸、チー、ポン、カンおよび和の五とす
る。
③ 取牌行為をした後、和らない場合は、任意に牌を河(場)に打たなければならない。
これを打牌という。
④ 牌が河に打たれた時、他の三家が取らなかった牌は、以後何人もこれを取ることができ
ない。
⑤ 多牌(タァパイ)、少牌(ショウパイ)の場合であっても、必ず取牌をして打牌をしなければならない。
⑥ 打牌の時それが何牌であるかを呼称してはならない。
 
6.競技の段節
競技は一回の和り、または一回の無勝負を1局とし、四人一風を終るのを一圏とし、四圏
(東南西北)を終るのを一荘とする。
 
7.競技の終了
北風圏の最後の親に和りがないとき、又は規定時間により競技が終了する。
 

第3章.和了(ホーラ)

 
1.和了の形式
和りの基本型式は次の五式とする。
① 11,123,123,123,123。
② 11,123,123,123,111。
③ 11,123,123,111,111。
④ 11,123,111,111,111。
⑤ 11,111,111,111,111。
(注)11…対子、111…刻子、1111…槓子、123…順子)
 
2.和了の種類
和りは次の二とする。
① 摸和(ツモホウ): 摸した牌で和った場合。
② 栄和(ロンホウ): 他家が打った牌で和った場合。        
 
3.和了の宣明
和ったものは「栄」または「摸」を明確に宣言し、直ちに倒牌して手牌を整理し、他の三
家に確認させねばならない。
他の三家は和りを確認してからでなければ自己の手牌を崩してはならない。
 
4.連 荘(レンチャン)
親の和りの場合に限る。 
連荘の回数に制限はない。
 
5.平局(ピンチュイ)無勝負
壁牌最後の牌を摸し、任意の牌を打って何人も和りのない場合を平局とする。 
 

第4章.収 支

 
1.持 点
各人2千点とする。
競技者は競技の開始に先立って各自の持点を調べ、過不足のないことを確かめなければな
らない。
 
2.得点の計算および授受
① 点棒(チョウマ)の授受は原則として和りの場合とする。
② 栄和は放銃者が支払い、摸和は三家が各自の分を支払う。
③ 親と子との間の計算は二対一とする。
④ 和りの計算および授受はその都度行い、且つ必ず次の洗牌(シーパイ)前に行われなけ
ればならない。
⑤ 次の局に移った後は前局の和りの計算および授受の仕直しはできない。
 
3.勝者の決定
一荘の競技終了後、最初の持点を超えるものを勝者とし点棒(チョウマ)の多少に従って
順位を決定する。
例会や全国大会でチョウマ点が同じ場合は、勝率で決め、同率の場合は低段者を優位とす
る。
同段の場合は、年長を優位とする。
 

第5章.和り点

 
和り点は次の副底および和了点を合計し、翻ある時はこれを翻したものとする。
 
1.副 底(フウテイ)            
和りに与えられる基本の和り点を副底といい、20点(符)とする。
 
2.和了点            
次の二種とする
① 牌の組合せに基づく和了点。
② 和了の種類と形に基づく和了点。
 
3.翻 牌(フォンパイ)            
三元牌、門風牌(自風)および圏風牌(場風)を翻牌とし、その刻子または槓子一組を含
むごとに和り点の合計を1翻する。
従って、連風牌はその一組で2翻とする。
(注)符の数え方、役は別記の詳細を参照のこと。
・満 貫(マンガン) 一局の和り点の最高限度を満貫といい、親3000点、子2000
点とする。
・和り役 役の和りに対してはそれぞれ点の加翻が与えられる。役の複合を認める。
(注)役は別記の詳細を参照のこと。
 

第6章.罰 則(2016年1月1日付、改定及び追加)

 
1.錯 和(ツオホウ):俗にいうチョンボのこと
① 錯和は罰として半満貫を他の3家に分けて支払う。   
但し、第7章(包則)に基づき、包牌を打った者が錯和をした場合は、罰として満貫を3
家に分けて支払う。
親は流れる。
② 和りを宣言した者が、他の三家の確認前に手牌を崩して和りを不明にした場合は錯和に
準ずる。
③ 和了を宣言して和りとなっていない時は錯和とする。
但し他家に正当な栄和があれば、罰を免れる。
④ 現物の振聴(フリテン)出和りは錯和とする。
⑤ 配牌後に故意ではなくとも手牌の5枚以上を見せた時は和り放棄とする。
 
2.錯(ツオ)行為
① 錯チー、錯ポン、錯カン、多牌、少牌をした時は和り放棄となる。
その局におけるチー、ポン、カンの権利を認められない。
なお、錯チー、錯ポン、または錯カンした場合、チー、ポン、またはカンした牌ととも
に手中の牌をそれぞれ2個または3個副露し、錯行為者の下家が取牌した後に発見されたときは、競技はそのまま進行される。
錯行為者の下家が手牌しない前に発見されたときは、錯行為者はチー、ポン、またはカンした牌を河または手牌中に戻し副露することなく競技は正当の摸順により進行される。
② 摸順でない牌を故意に摸したものも前項1に準ずる。
③ 開門の個所を間違えた場合はその局は、やり直しとする。
但し、親の第一打牌後はそのまま競技は進行させる。
④ 一旦、河に打った牌の取戻しおよび加槓は認めない。
⑤ 親順の間違いが全員に確認された場合は正当な親に復する。
但し、その間に一局でも終了している場合は、競技をそのまま進行させる。
⑥ ポンまたはカンの声をかけないでポン・カンをした場合は、他家の取牌を優先して認める。
⑦ 多牌、少牌の成立するタイミング。  
配牌時:親の多牌、少牌は、捨てる前なら元に戻す。
その後は、和り放棄とする。
子の多牌、少牌は、南家の捨てる前なら元に戻す。
その後は、和り放棄とする。   
進行時:下家の捨牌後和り放棄とする。
⑧ 壁牌を誤って崩したとき。 配牌前に5枚以上崩したときは、洗牌をやり直す。
配牌後に5枚以上さらしたときは、和り放棄とする。
⑨ チー・ポン・明カンの時、場にある牌を持ってこなかった場合。   
注意に留め、上がれる。
⑩ カンの時、リンシャン牌をもってこないで捨て牌した場合。   
下家が捨てた後は少牌となり、上がり放棄とする。   
但し、対局者が気がついた時、助言をして防止することを推奨する。
⑪ 上家がチー・ポン・した牌と同じ牌を直ぐ模ってきた時、その牌を故意に見せた場合。
故意の見せ牌なので、その牌は捨てるか上がり放棄となる。
(但し、その場で対局者の誰かが明言することを要する。指摘せずに一巡以上進んだ場合は無罰となりそのまま進行となる。)
⑫ 点数計算の訂正について。   
牌を取り崩す前なら訂正できる。
対局者4名が全員当事者であり、訂正の助言をすることができる。
⑬ 牌の枚数が間違っていることが発覚した場合。   
速やかに正常の牌に取り替える。点棒の授受が終了している回までは成立とし、それ以降続行する。  
(例、發が5枚、五筒が3枚etc)
 
3.虚偽の言動による和了の罰則
ポン・チー・カン・ツモ以外の競技に関する発声を禁ずる。
下記の発声は罰則を設ける。
① 「降りた」に類する発声は和り放棄とする。
② それ以外の和りを否定する意味となる発声は1巡するまで(次回捨てるまで)上がれない。   
「しまった」 「間違えた」 「だめだ」 「切れない」等に類する発声  
*但し上記罰則は、発声時に他家から指摘をすることにより有効となる。   
指摘のない場合は無罰とする。  
*これら罰則発声は連盟会員としてやってはならないことであり、将来的には ②も和り放棄にする意向である。  
*言葉とはならない発声(ため息など)は無罰とするが極力慎むこと。
 
4.ロンの有効時間
① 次の人が牌を持ってきて手配に置くまでとする。
手牌に置かずツモ切りした時は河に置くまでとする。
手配に置かなくともその牌で和了の発声をした時は、それが優先となる。
② 他家がポン・チーをした時は組合せ牌を見せ不要牌を捨てるまでとする。
③ 他家がカンをした時は組合せ牌を明示し、リンシャン牌を持ってきて手牌に置くまでとする。
またそのとき手牌に置かなくともその牌で和了宣言をした時はそれが優先となる。
④ それ以降のタイミングによる発声は和了が認められず和り放棄とする。
 
5.一巡の定義
和りを見逃したとき、その現物牌は一巡するまではフリテンとなり出ても和れない。
その際の一巡とは自己が次につもり、牌を捨てるまでとする。
その間に、ポン・カンがあり自己のつも番が何度飛ばされても同様で、フリテンとなる。
 
6.その他の罰則
① ちょっと待ってと発声した後のチー・ポン・カン・ロン・ツモは和り放棄とする。
 

第7章.包 則

 
1.包の定義
字牌による副露牌(暗カンを含む)だけでその和りが満貫となることが確定する場合、満貫を確定させた打牌を包とし、その牌を包牌という。
自己が打った牌をポンして満貫を確定させた場合は、包は成立しない。
また同一順内で包牌が打牌された場合、第一捨牌を包牌とする。
【例】東場の親が三副露し、満貫が確定の聴牌状態のとき
 
ポン


ポン

ポン

手牌が

この時、南家が生牌の

を打ち、続いて(同一巡内で)西家が

を打った時、東家が をポンした場合、生牌の

を打牌した南家が包となる。
この例では、



が包牌となる。 
 
加カンによる符上がりでの満貫は対象としない。
 
2.「包」となった時。
① 包の場合の和り点は、摸和のときは包牌を打った者の一人払いとし、栄和のときは包牌を打った者と放銃者との均分払いとする。
② 対局者の誰かが明言することを推奨する。
但し、明言がされていなくとも「包」は成立する。  
 

第8章.符 の 数 え 方

 
1.基本は20符。
 
2.門前(メンゼン)振り込みは、10符加符となる。
 
3.自摸(ツモ)ると2符加符となる。
但し、平和(ピンフ)形の場合は平和役は消え、自摸役がつくため10符減符となる。
他家の振り込み、自摸和了りも同じ点数となる。
 
4.雀頭の単騎待ちの場合
① 自風、場風、三元牌は、雀頭2符、単騎2符の計4符となる。
② その他(①以外の)牌は、単騎2符となる。
但し、自摸れば自摸2符をそれぞれ加符する。
 
5.間張 辺張は2符
ツモ牌を手中に入れた場合は間張 辺張の2符は付かない。
 
6.符一覧表
 
刻 子   中張牌  幺九牌  翻 牌
明刻    2 符   4 符   4 符
暗刻    4 符   8 符   8 符
槓 子  中張牌  幺九牌  翻 牌
明槓    8 符   16 符  16 符
暗槓   16 符   32 符  32 符
 

第9章.役      

 
天和(テンホウ) 満貫
 
地和(チーホウ) 満貫  チー・ポン・カンの無い第一自摸
 
十三幺九(シイサンヤオチュウ) 満貫 国士無双(コクシムソウ)ともいう
 
大三元(ダイサンゲン) 満貫
 
四喜風(スウシーホー) 満貫  大四喜・小四喜どちらも満貫
 
九蓮宝燈(チュウレンポウトウ) 満貫  門前のみ
 
四暗刻(スーアンコ) 満貫
 
字一色(ツーイーソウ) 満貫
 
清老頭(チンロウトウ) 満貫
 
清一色(チンイーサイ) 3翻   10符加符
 
渾老頭(ホンロウトウ) 2翻  チャンタ+トイトイホウ
 
混一色(ホンイーサイ) 1翻
 
一気通貫(イーチートンカン) 1翻
 
対々和(トイトイホウ) 1翻
 
三暗刻(サンアンコ) 1翻
 
混全帯(チャンタ) 1翻
 
小三元(ショウサンゲン) 1翻
 
断幺九(タンヤオチュウ) 1翻  鳴き断幺役あり
 
平和(ピンフ) 1翻  放銃和りのみ・鳴き平和役あり
 
嶺上開花(リンシャンカイホウ) 1翻
 
槍槓(チャンカン) 1翻
 
海底(ハイテイ) 1翻  自摸和りのみ
 
白、發、中&場風or自風 各1翻
 
【注】役満と称されるものは満貫となります。
   アルシーアル麻雀に人和、十三不塔の役満はありません。