麻雀のお話

連載「これが麻雀だ」(第七回)

2018年12月10日

チーする時期

 聴牌への速度からいって、チーする時期は、大体一しゃん聴ぐらいが適当と思います。

もちろん二しゃん聴からでも差しつかえはありませんが、できるだけ一しゃん聴までおくらせ、我慢することです。

 また配牌を見て、混一色・清一色・全帯么などに方針を決めたときの、ペンチャンなどはよく四しゃん聴でもチーすることがあります。

こんなときでも、思いきって我慢する方がさきざきどんな自摸で手牌がいっぺんに好転しないともかぎらないし、他家に自分のツオ牌(役づくり)を知られない点でも、よいのではないでしょうか。

 巡のほうからいえば、五巡ぐらいまではチーはさけます。

七・八巡からの聴牌期で、チーをしないとおくれるというのでしたら、チーしても差しつかえありません。

それも聴牌への速度と関連がありますから、一しゃん聴以外は我慢が賢明。

それで聴牌がおくれるのなら、これまた気ながにいき、場合によっては聴牌をあきらめる必要もあります。

 毎回和れるものではない、という中国の鉄則にかわりはないのです。

この中国の鉄則は、“副々求和敗可立見(フーフーチューホー  パイコーリーチェン)”といいます。

 

チーする手牌の状況

 1 一般的に 

 和了できる見込みがなければ、チーするのは考えものです。

チーをすれば、それだけ自摸によってもたらされる数々の利点がなくなりそのうえ自分の手を詰めてしまうからです。

 だから和了の見込みがあって、ぐずぐずしていたのでは聴牌におくれるときとか、これをチーすれば自分の手はいっぺんに明るくなり、あとは出やすい三面聴で、和り牌を待つだけだ、というときには、チーしてもよいでしょう。

 2 カン張のとき

 たとえば、カン万をチーすれ、二五八筒の待ちとなり、和れば三二〇点の断么平和だというような場合などです。

 これも三、四巡目でそんな恵まれた手になったとしたら、これまた見のがして、たとえその結果、あとで自摸ったのが二筒の方で、結局はカン万の待ちになったとしても、こんな早い時期にチーして手をさらすことはありません。

 3 ペン張のとき

 また自分の手のうちが、三しゃん聴で、早い時期にペン万が上家から出たとしても、一応見のがして自摸にたよった方がよいのはもちろんです。

4 両門のとき

さらに二つの両門の面子があるとして、一方の両門をチーすれば、聴牌は他の両門というとき。

巡が八巡だとすれば、聴牌最盛期なので、おくれないためにチーして、聴牌に持ち込むのもやむを得ません。

一応自摸でもっていくようにし、あとでこの両門で和れるようにするのが我慢のしどころです。

そのために聴牌が他家よりおくれることがあっても、この我慢ができるような時は、大体その日の心の落ち着き方は申し分ないといってよく、きっと勝てると思って間違いないでしょう。

たとえば、この両門の面子が二三万であって、ほかの部分は全部断么のようなとき、上家から一万が出たとしてもチーはしないのです。

この一万が万の方も入れて、最後の牌というときに、初めてチーするぐらいのゆとりをもっていたいものです。

 
手塚晴雄 元理事長